【IA】君が一人でいないように【tsumugi】

見つけていただいてありがとうございます

私たちの命に罪も意味もないよ
そんな冷たい小説が好きだった
誰にでも何にでもなれるさ
そんな生ぬるい嘘に刺され続けている

前を向くことは眩しすぎて
生きていくことは簡単じゃないから

息を続けてる長い長い道の上で
たくさんの自由に縛られ
日々を溶かしながらへつらい笑って
あの頃をそっと羨んでまた泣いた

私たちの命に罪も意味もないよ
そんな小説家の誓いは賞状に消された
昨日も今日も明日も
小さな奇跡に気付かず
差し出された手も見ないふりして

照らされているコインランドリー
洗練されていく溺れないように

昔見た舞台には
私が知らない誰かが
今日も穏やかに笑っていて
さよなら、またねと言えなかった
振り返れなかった

息が続いている長い長い道の先の
終わりで笑えるのだろうか
春も夏も秋も冬も通り過ぎていく今

日々よさよなら、また会えるさ
この世に負けもなければ復活戦もないさ
また望んでいない明日が来てしまうから
せめて私じゃなくていい、誰かと
手を重ねて
寄り添って生きて