治療の選択と費用
子宮筋腫と診断されたら？

治療の選択と費用

子宮筋腫と診断されたら？

治療法とかかる費用

子宮筋腫は良性の腫瘍だから、直ちに命に関わる病気ではありません。

子宮筋腫が見つかっても、よほどのことがない限り、経過観察となる場合が多いです。

それでも、生理痛がひどくて鎮痛剤がないと生活できなかったり、不妊の原因になっていたり、何かしら支障がある場合は治療が必要になります。

治療を検討する場合、ライフプランや希望によって選択方法は変わってきます。

♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡

鎮痛剤

子宮筋腫があることで、生理痛がある時は、痛みを和らげる対症療法として鎮痛剤が処方されます。

ドラッグストアで購入できる鎮痛剤もあり、価格は１２錠で1,000円以内で購入できます。

鎮痛剤と言っても多くは風邪の時にも処方される『解熱鎮痛剤』と言われるもの。

解熱とあるので、熱を下げる（体を冷やす）作用があるのです。

それを知ってしまうと、血流が悪くなって痛みも起こりやすくなる！？

じゃあ鎮痛剤はなるべく飲まないようにした方が良いの？

なんて考えてしまいますが、痛みがあると、筋肉が収縮し、冷や汗が出てくることもあります。

だから、痛みがあるときは我慢しないことも大切。

鎮痛剤を使うときは、同時に体を温めるケアも取り入れてください。

私は、生理痛がひどくで『ロキソニン』を毎回２錠飲んでいました。

いつもお守りがわりに、持ち歩いていました。

♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡

漢方薬

生理不順や月経過多で婦人科を受診すると、漢方を処方される場合もあります。

よく処方されるのは

『加味逍遙散』（カミショウヨウサン）

『当帰芍薬散』（トウキシャクヤクサン）

『桂枝茯苓丸』（ケイシブクリョウガン）

これらは、瘀血を取り除く（血の巡りをよくする）効果があります。

保険診療で1ヶ月あたり、3,000〜4,000円ほどの負担になります。

漢方薬局では、漢方の専門家がいるのでより細かい処方がしてもらえますが、

漢方薬剤師による処方は、保険適用外になるので、1ヶ月に２〜３万円ほどかかる場合もあります。

私は、『婦宝当帰膠』（フホウトウキコウ）という甘いシロップになっている漢方薬を漢方薬局で購入して飲んでいました。

これは1ヶ月5,000〜6,000円くらい

♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡

低用量ピル

低用量ピルは、エストロゲンとプロゲステロンという２種類の女性ホルモンを含む薬です。

ピルを服用することにより、卵巣を休ませた状態にして、排卵を起こさせないようにします。

エストロゲンの分泌を抑える働きがあり、生理痛が改善したり、出血の量が抑えられたります。

私も3ヶ月ほど服用してみたことがありましたが、浮腫みやすくなり、体重が増えてきたので、それ以上は服用を停止して様子をみていました。

費用は1ヶ月で２,000円くらい。

♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡

GnRH療法

女性ホルモンのうち主にエストロゲンの分泌を抑え、子宮筋腫を小さくする治療法です。GnRHアナログ製剤を投与することにより、エストロゲンの分泌が減り、閉経と似た状態になるため、月経が止まり貧血症状も改善します。

閉経と似た状態になるため、急激な更年期症状などの副作用があります。また、長期にわたる使用では、骨粗しょう症が生じる可能性があるため、連続して投与できる期間は原則6ヵ月間とされています。GnRHアナログ製剤の使用を中止すると筋腫は3ヵ月程度で元の大きさへと戻ります。

注射と点鼻による投与があります。

費用は１ヶ月（保険適用）

点鼻剤は1日２〜３回で5,000〜8,000円くらい

注射は1ヶ月に１回で10,000〜15,000くらい

私は、子宮筋腫喀出手術の手術を受ける時に３ヶ月注射を打ちました。

お尻に打ったのですが、太い針がお尻に刺さり、ものすごく痛くて泣きそうになりました。

当時２０代の私は、注射１本で12,000円の支払いと、歩くたびにズキンと痛むお尻に、悲しい気持ちがいっぱいになりました。

その後は、ホットフラッシュ、イライラ、倦怠感など更年期障害の症状に悩まされました。

♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡

手術

手術は２種類あります

子宮筋腫だけを取る

『子宮筋腫喀出手術』

子宮全部取る

『単純子宮全摘手術』

私は両方とも経験しています。

術式

腹式・・・開腹手術

膣式・・・膣から手術を行う

腹腔鏡・・・お腹に数カ所穴を２〜３センチ開けて、行う

子宮鏡・・・子宮用の内視鏡を挿入して行う

７〜１０日程度の入院が必要

保険が適用され

費用はおよそ２０〜３０万円

♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡

その他の治療法ー１

子宮動脈塞栓術（UAE）

UAEとは

子宮動脈塞栓術(UAE)は、子宮筋腫に栄養を与えている子宮動脈の血流を止めることによって筋腫を壊死させ、筋腫の縮小と症状の改善を目指す治療法です。

費用は保険適用で１５万円くらい

♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡

その他の治療法ー２

過多月経の症状改善に対する治療法として、マイクロ波子宮内膜アブレーション（MEA）、子宮を温存できる手術以外の治療法として、集束超音波療法（FUS）があります。

費用は

マイクロ波子宮内膜アブレーションは保険適用で１０万円くらい

集束超音波療法は保険適用外のため５０〜６０万円くらい

♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡･･*･･♡

子宮筋腫の治療法は、症状があるか？ないか？

将来妊娠を希望するか？しないか？

同じ子宮筋腫でも、ライフスタイルやライフプランによって選択肢が変わってきます。

治療法もたくさんあり、言葉が難しいと、考えるのも億劫うになってしまいがち。

自分の身体をどう守り維持していくのか、最終的に決めるのは『自分』

全てを医師（人）任せにしないで、後悔のない選択をするためにも

まずは、知ることから始めましょう。

#女性ホルモン

#婦人科

#不妊

#生理あるある

#生理不順

#女性の健康

#お腹ぽっこり

#開腹手術

#低容量ピル

#子宮筋腫